リスクで選ぶ投資法~株式投資・外貨預金・仮想通貨
Lesson2不動産と他投資を徹底検証

不動産投資・FX・株式投資・投資信託・外貨預金…
「投資を始めてみたいが、種類が多すぎて分からない!」という方のために、不動産投資以外の投資方法・手法のメリットやデメリット・リスク等についてまとめました。
各々特性やセールスポイントがありますので、自身にマッチする投資方法を是非見つけてみてください。
株式投資

株式会社こそ、投資の原点であると言っても過言ではありません。
1602年にエリザベス女王の指示で設立された「East India Company(東インド会社)」が貿易を行うために第三者からの出資を募ったのが株式会社の始まりと言われており、お金持ちは挙って同社に投資を行いました。
現在ではネット上で好きな銘柄を好きな分だけ購入する事が出来るようになっていますので、株の売買を業とし生計を立てている方もいる程です。
投資をした事が無い方でも、気軽に楽しむ事が出来る投資方法です。
メリット | デメリット |
---|---|
少額から始められる 好きな会社の株主になれる 株主優待が受けられる 配当金が得られる |
乱高下するので1日中チェックしていないといけない ストップ安で売れなくなる可能性 リスクに対して儲けが小さい |
金・プラチナ

2000年初頭には1g=1,000円程度であった金相場ですが、たった20年弱で1g=5,000円前後と約5倍以上に上昇しています。
富の象徴として、装飾品や通貨として古くから用いられてきた他、最近では化学技術・産業に於いても非常に重要な役割を果たしており、今後も価値が上がる可能性は十分に考えられる投資方法です。
金1g辺りの年次価格(田中貴金属参考小売価格)
年 | 最高 | 最低 | 平均 |
---|---|---|---|
2017 | |||
2000 | |||
1973 |
※2000年-2017年で取引価格は約4.5倍以上にまで上昇
メリット | デメリット |
---|---|
急激に値を下げる事が無いので、安全性に優れている 長期保有に向いている |
世界情勢に左右されやすい 現金化し辛い 手数料が高い 短期取引には向かない |
国債・社債

国や会社にお金を貸し、その利益を得るという投資方法です。
「国債・社債」はこの権利を証券化したもので、高い利益を得られる商品から堅実に長期間利息を受けられるものまで、様々なものが存在しています。
基本的には安全性の高い金融商品と言われていますが、国がデフォルト又は会社が倒産等してしまうと、価値がゼロになってしまうためリスクもそれなりに高い投資方法です。
国債だと10年・5年・3年がありますが、基本的に長期になればなるほど利回りは高いです。
メリット | デメリット |
---|---|
定期預金感覚で行える 低額で始められる |
世界情勢に左右されやすい 現金化し辛い 利回りが低い 銘柄によってはリスクが非常に高い |
FX(為替取引)

通貨の変動を利用した投資方法です。円相場は大きく動きませんが、世界のどこかでは常に大きく変動している通貨があるので、安い時に購入(投資)し、相場が上がった時に売却する(円と交換)する事で、利益を得る事が出来ます。
レバレッジ(信用取引)により少ない資本で大きな利益を狙う事が出来ますが、その分リスクも高くなるという危険性もあります。
※レバレッジとは取引所へ証拠金を預ける事で最大その数百倍もの金額で取引が行えるシステムの事です。
メリット | デメリット |
---|---|
短期で大きな利益を得る事が出来る |
場合によっては数百万円~数千万円の損失が出る可能性がある 投資というよりもギャンブルに近い |
外貨預金

外貨を用いた投資方法として「外貨預金」があります。
高金利の外国銀行へお金を預金する事で“利息”が得られますが、満期時の為替レートによっては損をする可能性があり、また、最も円が高く、円が安い時に払い戻しを受けなければなりませんので、時期を選ばなければならないという点がネックです。
さらに、海外の銀行は日本に比べて経営が不安定である事が多い為、デフォルト(経営破綻)のリスクもあります。
メリット | デメリット |
---|---|
利率が最も高い銀行へ預ける事が出来る 意外と変動が大きい |
満期時の為替レートやで損をする可能性がある 銀行が破綻する可能性がある |
仮想通貨

2017年の仮想通貨バブルにより認知度が一気に上昇した投資です。
ビットコインを始め、イーサリアム、ネムと言った様々な“銘柄”があり、今後値段が上昇する可能性は十分に考えられます。
メジャーな銘柄で大きく値段が下がるケースは珍しかったのですが、2018年からは多くの規制やトラブルにより、徐々に値段が下がっており、短期取引では利益が得辛くなっているのが現状です。
また、株をはじめとしたその他の投資とは違い法規制が進んでいないため、インサイダー取引、空売りといった悪事が横行しており、しっかりと勉強をしないまま飛び込むと大けがする可能性があります。
メリット | デメリット |
---|---|
低額で始める事が出来る タダ同然で買った銘柄が化ける可能性がある |
規制による影響を受けやすい 値段が乱高下しやすい 株のような法規制が進んでいない |
投資方法まとめ
上記投資方法をまとめると以下の通りとなります。
種類 | 元手 | リスク | リターン | 主なメリット 及びデメリット |
---|---|---|---|---|
株式投資 ※投資信託含む |
中 | 低 | 株主優待が受けられる 儲けが小さい |
|
金・プラチナ | 低 | 低 | 安全性に優れている 世界情勢に左右されやすい |
|
国債・社債 | 低 | 低 | 定期貯金感覚で始められる 利息が低い |
|
FX取引 | 高 | 高 | 大きく利益を得る事が出来る 大きく損をする可能性も |
|
外貨預金 | 高 | 中 | 貯金感覚で行える 満期時のレートによっては損 |
|
仮想通貨 | 高 | 高 | 草コインで大儲けを狙える 規制の影響を受けやすい |
|
不動産投資 | 不要 | 中 | 高 | タダで不動産が手に入る 価値が下落する可能性がある |
ローリスクな投資はローリターン、ハイリスクな投資はハイリターンが原則ですが、意外にもリスクは高く、リターンが小さい投資が存在している事が分かります。
不動産投資はミドルリスク
投資にはリスクが付きものという事は言うまでもありません。
リターンに見合ったリスクであれば問題ありませんが、意外にもハイリスク・ローリターンの投資は多いのです。
その点、不動産投資は比較的安全な投資(ミドルリスク)でありながら、ローンが終わったら手元に不動産がそのまま残るという大きなリターンがあります。
考えられるリスクとしては、
悪徳不動産に騙されてしまう(原野商法・ボッタクリ等)
不動産周辺の地価が著しく低下してしまう
が挙げられますので、購入の際は“業者選び”と“どこの不動産を購入するか”の2点についてはしっかりと吟味する事を強くお奨め致します。
- 結 論
-
不動産投資はミドルリスク!
大きく儲けるにはそれなりのリスクが必要!
不動産詐欺には要注意!