団体信用生命保険vs生命保険~より保障が手厚いのは?

団体信用生命保険は無料(毎月の金利に含まれる)ながら死亡時にはローンが免責されるため不動産投資には必須の保険です。保証内容や保険料を通常の生命保険と比較してみました。

Merit4生命保険に加入すべき?

生命保険に加入する家族

生命保険が非常に高額な商品であるのはご存知でしょうか。
公益財団法人生命保険文化センターが行った平成28年度「生活保障に関する調査」によると、年間で支払う保険料額は平均で男性22.8万円・女性17.4万円となっており、仮に20年間加入していたとすると350~450万円を支出している計算です。

公益財団法人生命保険文化センター「生活保障に関する調査」
http://www.jili.or.jp/research/report/chousa10th.html

加入のきっかけ及び目的

生命保険加入のきっかけとして最も多かったのが「家族や友人などにすすめられて」というものであり、全体の23.2%を占めています。
また、加入の目的として「けがや病気になった際の医療費のため」が最も多く51.2%、「万一死亡した時のため」が次いで25.1%となりました。
なお、余談ではありますが、“他の保険商品と比較したか?”という調査結果では、なんと70.8%の方が「特に比較はしなかった」と回答しており、条件や料金面をよく検討した上で決める方は意外にも少ないようです。

生命保険比較に関する調査結果グラフ

団体信用生命保険とは?

ローンを組む際に必ず加入を求められる保険を「団体信用生命保険」と言います。
万が一、ローン加入者が死亡、重度の障害といった事由によりローンの返済が不能となった場合に、保険者が残債を肩代わりする仕組みの保険です。
基本的には通常のローン金利に含まれておりますが、健康上の理由で加入を断られる可能性があり、その場合には民間の保険会社による特約(別費用)にて保障を付す必要があります。

団信プラスαの生命保険

保険会社によっても異なりますが、基本的には団体信用生命保険が適用されるのは「死亡又は重度の障害」に限られます。
従って、がんや脳梗塞といった重度の疾病では適用されず、場合によっては残された家族がローンを負担する事になりもなりかねません。
“より保障を充実させる”ために、団信には通常プランの他、以下のような特約プランも用意されています。

三大疾病特約付団体信用生命保険

がん心筋梗塞脳卒中の事を「三大疾病」と言います。病気の度合いにもよりますが、重い場合又は進行した状態だと死に至る可能性がある重病です。
管理まで自身で行っている場合には入院や通院等により難しくなってしまう可能性がありますが、当該保障により診断時に適用されるため、自身及び家族共に治療に専念する事ができます。
通常金利に+0.3%(年利)」が保険料の相場です。

八大疾病特約付団体信用生命保険

八大疾病とは前述した3疾病に“高血圧症糖尿病慢性肝不全肝硬変慢性膵炎”の5つを加えたもので、診断時又は所定の状態が一定期間経過した際にローン残高が0円になる保険です。
三大疾病特約型の完全上位互換であり、より広範囲の病気をカバーする事が出来ます。
保険料として年利に約0.4%が上乗せされます。

生命保険及び団信を比較

一般的な生命保険と団体信用生命保険を比較すると以下の通りとなります。

民間生命保険 団体信用生命保険 団体信用生命保険
(特約付)
年間保険料 19.7万円
※全体の平均額
なし
(金利に含まれる)
金利 +0.3~0.4%
(年間5〜10万円)
受取額 1,254万円
※全体の平均額
ローン残債
適用事由 死亡
疾病時
入院時
死亡
重度の障害
死亡
重度の障害
疾病時

※年間平均保険料は前述した「年間支払総額」から算出した平均額です。

特約付き団信の場合、保障内容にもよりますが金利に0.3~0.4%が上乗せされる形であり、例えば3,000万円のローンを30年で組んだケースですと約200万円(月々5,600円)程が上乗せされるイメージです。
なお、平成28年度「生活保障に関する調査」によると、一般的な生命保険により支払われる生命保険金額の平均は全体で1,254万円(男性1,850万円・女性784万円)となっています。

がん保証は付けるべきか

年齢とともに上昇するがん発症率
年代別がん発症率
20歳 30歳 40歳 50歳 60歳 70歳
男性♂ 0.2% 0.5% 2% 6% 15% 29%
女性♀ 0.4% 1% 4% 6% 9% 14%

がんの発症率は男性で50代・女性で40代にグッと上がり、60代になると約7~11人に一人の割合でがんを発症する割合となっています。
非常に高い数値ではありますが、60代までに完済が可能であれば統計上は付けない方がお得と捉える事も出来ます。

非常に難しいラインであり、こちらに関しましては利用する方に判断を委ねるしかありません。
また、万が一がんが発症したとしても、60~70歳であればローン完済目前である事も多く、恩恵が少ないというデメリットもあります。
しかし、不動産という非常に高額な商品を扱う以上、出来れば三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)に対応した保障は最低限付けておく事をお奨め致します。

生命保険代わりとして使う人も

生命保険は年間数十万円を支払いながらも、死亡時の受取額は1,000万円~3,000万円と支払額に対してリターンが少ないです。
もちろん、入院保障や疾病時の見舞金等の特典はありますが、死亡時に関して言えば団信の方が断然リターンは高いです。そのため、疾病の場合は通常の医療保険で対応し、生命保険の代わりに不動産投資を行う方も多くなっています。
生命保険に加入しようか悩んでいる方は、“不動産投資”を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

結 論

団信加入は原則!生命保険代わりとしても使う人も
死亡時の恩恵だけで見ると団信の方が遥かにお得
特約を付けると総額が200~300万円程変わるのでよく考えてから決めましょう