ネットに蔓延る誇大広告!不動産投資サイト・ブログの落とし穴

スマートフォン・パソコンが普及し、インターネットは見ない日が無いほどに身近な存在となりました。不動産投資を行う方のブログやYouTubeをご覧の方も多いと思いますが、悪質なネット広告や誘導には注意が必要です。

悪質なネット広告に注意

ネット広告を閲覧する男性

不動産投資で成功する確率は10~20%と言われていますが、

・毎月のキャッシュフローは少なかったが10年後に地価が跳ね上がり一気にプラスになった
・破綻せずにローンが完済でき、2戸目を検討している
・自分で住む可能性も考えた結果、地元にアパートを建てた。今のところ稼働率も悪く無く、上手くいっている
・戸建てを投資用に購入したが稼働率が低かった…が、民泊用にリフォーム&運用した結果、収益が倍増した

といったように、成功又は失敗事例は人それぞれであり「何をもって成功と言えるのか」が分かりづらいという特徴があります。
さらに、上記の事例で見ても分かるように物件によっても成果地点が異なるため、まずはそれぞれの利点やリスクをしっかりと把握することが重要です。当サイトでは各物件のメリットだけではなくデメリットやリスクまでをご紹介出来るように努めておりますが、個人ブロガーやアフィリエイターの中には都合の良いことだけを記載し、不正に誘導を行う悪質サイトがあります。これらは、ただ単に“利益になるから”という理由でサイトを運営している事がほとんどで、酷いケースでは不動産投資の知識を全く持ち得ないまま記事を書いているのが現実です。

ネット広告がメジャーに

スマートフォンやPCが普及した昨今、企業の広告戦略は専らネットを通じたものへと変化しています。自社のHPはもちろんですが、ユーチューバーやブロガーといった収益用のチャンネルやサイトを持っている個人へと広告を依頼することも多くなっています。自身がアップした動画やブログに掲載された広告から商品を購入すると「1クリック〇円」「購入した額の〇%」が広告費として支払われるといったスキームがほとんどですので、中には閲覧者を強く煽り購入を促すこともしばしば確認されます。

取り締まることが難しい

ネット広告には、不動産投資だけではなく「FX」「株」といったメジャーな投資商品から、「情報商材」「パチンコ・パチスロ攻略法」「競馬情報」といった怪しいものまで多彩に存在しています。もちろん、中には素晴らしい商品もあるのかもしれませんが、ユーチューバーやブロガー、アフィリエイターはその広告の中身はいちいち確認せず、「広告費が貰えるから」という理由で掲載しているケースがほとんどです。さらに、問題が発生したときに真っ先に処罰を受けるのは広告主(実際に商品を販売した人や会社)であり、掲載したメディアが処罰を受けることはほぼありません。そのため、処罰されないことをいいことに掲載メディアは動画や記事で閲覧者を煽り、誘導し、広告がクリックされるよう好き勝手なことを宣っているのです。

ネット広告の罰則

虚偽や明らかに誇張された広告は処罰の対象となります。(特定商取引法12条・誇大広告等の禁止)
そのため、不動産投資で言えば「確実に〇%の利回り」「35年間100%の家賃を保証」等は誇大広告に当たる可能性が高いです。また、実際に存在しない物件を広告として利用することを宅建業法では禁止しています。

全日本不動産協会「おとり広告の禁止」
http://www.zennichi.or.jp/law_faq/%E3%81%8A%E3%81%A8%E3%82%8A%E5%BA%83%E5%91%8A/

最近では広告主だけではなく広告を掲載したサイト運営者側へ行政指導や刑事処分が行われる事由が増えており、ひと昔前に比べると明らかな粗悪サイトは見かけなくなりました。しかしながら、仮に誇大広告を行っていたとしても取り締まりに至ることはほとんどなく、チャンネル・ブログ・サイトの製作者や運営者はもちろん、広告の依頼主のリテラシーが最も重要という点は今も変わっておりません。
YouTube運営側も悪質なクリエイターに対してはアカウントの停止やチャンネル削除(所謂「垢BAN」)等の措置を講じており、怪しい広告があっても絶対にクリックしないようにしてください。万が一トラブルに巻き込まれてしまったら、最寄りの警察署又は消費者庁に相談するようにしましょう。

書籍は信用できる?

書籍で基礎的な知識を養おう

比較的信頼性が高い「書籍」ですが、ライターの特性が大きく出ているものが多い印象です。
例えば、「ワンルームマンションはNG」だったり、「アパートは中古一択」だったり、中には「リスクを取ることが大事」といったような個人的な見解が多く含まれています。さらに、現在では“成功の秘訣”“上位1%の良物件を見抜く”といった射幸心を煽るキャッチコピーも多く使われており、ネットと同様に「参考程度」に納めておく方がベターです。もちろん、ある程度の根拠が示されているのであれば選択肢の一つとして参考になりますが、書いているライター自身が素人というケースもありますので過信は禁物です。

まずは“入門書”がおすすめ

不動産投資に関する書籍を読む事については大賛成です。
ただし、前述したような偏った思考の人が書いた本ですと、先入観にとらわれてしまい判断を誤ってしまう可能性も否定できません。脳科学者である茂木健一郎は「知識は積み木みたいなもので、土台がしっかりしているとより高く積むことができる」と言っておりましたが、不動産投資に関しても正にそれが当てはまると思います。言葉の意味や仕組みといった“基本事項”を押さえることがまずは重要ですので、入門書や基礎知識をまとめた本から読むことをお奨めいたします。知識の基礎が身につきましたら、各専門書籍で知識を補完していく勉強法が良いでしょう。

結 論

報酬を得ているため客観性が失われやすい
過度な誘導は処罰の対象となる
誇大広告に惑わされない“ネットリテラシー”を身に付けましょう